集会案内

【日曜日】
日曜日の礼拝 毎週 午前10時20分~11時30分
子どもの教会  毎週 午前10時20分~11時30分

● 同時刻に子どもの教会があります。
● 小さなお子様をお連れの方も、お気軽にご参加ください。
● 礼拝後お茶の会があります。お時間のある方はどうぞ。

【水曜日】
聖書と祈りの会 毎週 午前10時~11時30分
晩の祈りの会  第1 午後 7時30分~9時

【金曜日】牧師面談日 毎週金曜日 午後(希望時間を事前にご連絡ください)

2022年10月5日水曜日

【つぶやき】神学校日を覚えて

【牧師が日常で考えた、聖書やキリスト教の話です】

 


10月第2日曜日は神学校日です。

神学生や伝道師が礼拝説教や証しを担当する教会も

多いと思います。わたしも神学部の学生時代、伝道師

時代に礼拝で話しました。この日初めて教会礼拝堂の

前にたち皆の前で話をする人もいると思います。

私が神学校日を覚えて、皆さんにお伝えしたいのは、

「神学生/伝道師が少々頼りなくても多めに見て」

ということです。


私は色々な事情が重なって週3日教会の伝道師として

働き、週3日高校の聖書科非常勤講師をしていました。

高校生の心をつかむのが下手で、必死で勉強したり、

生徒からの授業コメントへ返事を書いたりしていて、

伝道師時代の3年間は毎日徹夜ですごしていました。


一週間のうち、眠れたのが電車での通勤時間だけという

日もしょっちゅうでした(20代でしかできない働き方

だったなと反省しています。

礼拝堂で座ることができて、ほっとしてウトウトして

しまうこともありました。

「松本伝道師は礼拝中ねていて不真面目だ」という声も

あったと牧師先生から注意を受けたことがありました。

「松本伝道師は肌がボロボロ」

「もう少し身だしなみに気を付けて」

と教会の方に言われたこともありました。


通勤中の電車以外眠る時間が無いんです、週5日勤務

していた前の伝道師と同じ仕事量を半分の日数で行おう

としていてボロボロなんです、正直なところ、書籍を

購入していたら基礎化粧品以外を買う余裕ありません、

なんて言えませんでした。

もちろん、毎週1回、日曜日に教会で出会う伝道師が平日どう

過ごしているのかご存じないのは仕方のない事です。

でも、疲れきっていることを言えなかったことが心残り

です。精神的にギリギリの状態で働き続けたために

「伝道師をこんな風に働かせても大丈夫なんだ」と、

教会に思わせてしまったことを悔やんでいます。

「前の松本伝道師は、このように働いていましたよ」

と教会の人たちに言わせてしまってはいけませんでした。

あのようなメチャクチャな働き方ができたのは「3年契約」

と期間が見えていたこと、祖父母の家に下宿していたので

衣食住のサポートがあったこと、週に1日友達の伝道師と

息抜きをしていたことなどがあったからです。決して、

「これが神様の御心だから/召命感があるから」だけで

徹夜や金銭面での不安に耐えたのではありません。


・・・

神学校日を覚えて、使徒言行録20章7~12節、エウティコを

紹介します。

パウロの出発前日、トロアスで起こった出来事です。

パウロは夜中まで熱心に話をしていたのですが(7節)、

エウティコという青年が居眠りをします。

エウティコは眠ったまま3階の窓から落ちました(8節)。

しかしパウロは青年を生き返らせ、説教を続けました。

これは事故死した青年が生き返っただけの話ではありません。

信仰の話として読むことができます。


エウティコはパウロの話の最中に居眠りをします。

しかし彼は最初から居眠りをするために来たのではありません。

パウロが集会を開いたのは「週の初めの日(7節)」です。

ユダヤ人たちにとって週の初めの日は労働日です。

エウティコは一日の仕事が終わらなければ礼拝に集まる

とができない若者です。自分の体の疲れを癒すよりも

パウロとの最後の夜を優先した熱心な青年なのです。

しかし彼は居眠りをしてしまいます。

わたしたちも本当に疲れ切ってしまった時、神様の事を考える

余裕がなくなることがないでしょうか。

彼は眠気と戦いながら部屋にいましたが、熱心に語るパウロの

話は心に入ってきていなかったと思います。

日頃の生活に追われ、エウティコはパウロが語る神様の言葉を

聞きたくても聞ける状態にありませんでした。

エウティコが「窓に腰をかけていた(9節)」ということも、

集会や集まった人たちとギリギリつながっていた表れです。

パウロたちが集まっていた部屋は

「ともし火がたくさんついていた(8節)」ほど広い部屋です。

しかしエウティコは部屋の床ではなく、本来なら人が座る場所

ではない窓枠に腰をおろしていました。

その集会で部屋の隅にしか彼の居場所がなかったのです。

エウティコは疲れており、集会に来てもパウロの言葉を心から

受け取ることができず、最後は部屋から落ちます。

3階から落ちたエウティコを見た人たちは

「エウティコは死んでしまった」

「信仰の集まりから脱落した」と思いました。

しかしパウロは違いました。

パウロはエウティコのところまで降り彼の上にかが見込み、

抱きかかえました。

パウロは彼をよく調べ「まだ生きている」と言います(10節)。

新共同訳では「まだ生きている」と訳されていますが、

元の文章では「まだ」という言葉はありません。

パウロの言葉は「彼の魂(命)は彼の中にある」です。

この「魂(命)」という言葉は「信仰」に置き換えることができます。

3階から落ちたエウティコは、集会に戻ってこないと思えました。

しかしパウロは、「彼の中に命(信仰)がある」と断言します。

一緒に部屋へ戻り、エウティコと共に聖餐式を守りました(11節)。

今日の聖書の箇所では、パウロが徹夜で語った話の内容は

書かれていません。パウロと過ごす最後の夜、人々が体験した

大きな恵みは、集会から脱落したかのように見えた人が、

もう一度信仰を取り戻し、集まりに戻り、一緒に聖餐式を守る

事ができたということでした。

信仰を取り戻したエウティコの姿は、人々を励まします(12節)。


わたしたち信仰を守る集まりの中で、エウティコのように、

集まりから落ちてしまった人、脱落したかのように見える人は

いないでしょうか。

また、わたしたち一人ひとりが、このエウティコと同じような

状態になってはいないでしょうか。

パウロは脱落したかのように思える状態であっても、その人の

中にも命を見いだしました。


・・・

伝道師や神学生は、教会の期待する姿を演じようと

無理してしまうことがあります。

「こんなこともできないのね」と思うこともあるかも

しれません。でも、その人が平日どう過ごしているか、

普段どうしているのかイメージしてほしいです。

「神様の御心を伝えるため、召命感があるのなら、

多少無理もできるはず」と決めつけないでください。

「前の伝道師(神学生)はこうしていたのに…」

とガッカリしないでください。

不器用な神学生やギリギリの状態で働く伝道師かも

しれないのです。

パウロのように「彼の中にいのち、信仰がある」と

断言し、隠れたところにおられる神様が愛を注いで

くださるように陰ながら祈っていただければ幸いです






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日本キリスト教団はりま平安教会
牧師 松本あずさ

〒675-0038
兵庫県加古川市加古川町木村112-2
電 話:079-426-8863(FAX兼用)
メール:harimaheianchurch(あっとまーく)yahoo.co.jp

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2022年10月4日火曜日

10月予定表

 


皆さんこんにちは。

2022年10月礼拝の予定です。


10月2日 世界聖餐日・世界宣教日礼拝

「ひとりでに実を結ぶ」

(マルコによる福音書4:26~29)


10月9日 神学校日を覚えて

「次は人間相手にどう?」

(マルコによる福音書1:16~20)


10月16日

「神様は隠れ家にいる」

(エフェソの信徒への手紙1:15~19)


10月23日

「うちの子に手を出すな」

(詩編14:1~7)


10月30日宗教改革記念日

「嵐をしずめたネコの歌」

(マルコによる福音書4:35~41)


・・・

教会インスタグラムでは写真を中心に投稿しています。


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