みなさんこんにちは。
12月9日(金)、神戸国際大学附属高校3年生のクリスマス礼拝へ行きました。クリスマスメッセージを担当しました。
場所は日本聖公会の聖ミカエル教会です。
神戸国際大学附属高校では、3年間聖書科の非常勤講師をしました。クリスマス礼拝に来た3年生9クラスの内7クラスの人たちは、1年生の時に聖書の授業を担当しました。
久しぶりに高校の先生方にお会いできて嬉しかったです。
「松本あずさ、って書いてあったから『もしかしたら』って思った」
「変わらないねー」「元気でしたか?」
「あっちに座っている○○、覚えていますか?」
と、声をかけてもらいました。
9クラスあるので前半と後半に分けて礼拝をしました。
「あー!あの子!大きくなって・・・・ヽ(;▽;)ノ」
「あの人も!懐かしいなぁ」
そんな風に思いながらお話をしました。
礼拝が終わり外にいたら、声をかけてくれる生徒がいました。
「久しぶり!」「元気?」「大きくなったねー!」
自分の進路の報告をしてくれる人もいました。
懐かしがってくれる人もいました。
チラッと見て、おじぎをしてくれる人、
何も言わないけれど、ちょっと口元が笑っている人、
皆に会えてよかったです。
1年生の授業のことを覚えている生徒がいました。
一瞬、何のこと?と思ったのですが、
「ほら、あの時、授業で!」と言われて思い出しました。
授業の内容ではなく、小さな雑談で、でもあのクラスでは、
1年間ネタとして時々登場していた話でした。
よく覚えていてくれたなー、と嬉しくなりました。
礼拝は、前半と後半の2回あります。
後半の生徒たちは全員授業を担当したクラスでした。
前半の生徒たちの姿も重なり、授業や色々なことを思い出しながら話をしていたら、気持ちがごちゃごちゃになって、涙が出そうになりました。
皆のこれからの新しい歩みが守られ、支えられていきますように、
心をこめてお祈りしました。
神戸国際大学附属高校での3年間は、わたしにとって大きな存在です。
「必要なことは、全て男子高が教えてくれた」と思います。
神学部で6年間勉強したことなんて実際の現場では力にならないと思わされた3年間でした。
始めたばかりの頃、「聖書の授業では、正しい知識を伝えなくては」と意気込み、専門書ばかり読んで教会の聖書研究のような授業をしていました。
ある生徒から「先生、それやってて、面白いですか?」と聞かれました。
なんで聖書の授業受けなあかんの?と思っている生徒たちからすれば、率直な疑問です。そんなことにも気づけませんでした。
「面白いか、面白くないか」という判断基準は、わたしの中にありませんでした。「これが本当に面白いのか?」と問われて、「うん」と、すぐに言うことができませんでした。
「面白いって何?」「何が面白いの?」と、悩みました。
「ごめん、わたし何が面白いかわからない。みんなが面白いと思うこと教えて」と聞いて、生徒と話をしながら面白いことを探しました。他の先生が授業で工夫している様子も勉強になりました。
分からない時は、とりあえず自分だけは楽しんで授業をするように心がけました。自分が楽しいと思うことを、伝えている気持ちで授業の準備をしていました。
授業では意見がぶつかったり、たくさんケンカもしたし、失敗や反省も多かったし、男子高校生の気持ちが分からなくて悩んだし、生徒からは「ガミガミおばさん」に見えたと思います。
でも、この高校で学んだこと、生徒たちに言われたことは、ずっと心の中に残っています。
楽しんで、聖書のことを話したい。
高校の授業で話しても意味がわかるように、専門用語ばかり使わないようにしよう。
教会の一つ一つの働きも、わたしが面白がって取り組んでいこう。教会の人たちが面白いと思うものを一緒に探して、面白いと思うことを一緒に作っていこうと心がけています。
全部、神戸国際大学附属高校の生徒たちが教えてくれたことです。本当に感謝しています。
生徒の皆はどう思っているかは分からないけれど、わたしは3年間で出会った生徒全員大好きでした。
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日本キリスト教団はりま平安教会
牧師 松本あずさ
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