6月12日(日)特別礼拝、特別集会を行いました。
藤井理恵先生は1991年より淀川キリスト教病院チャプレン(病院牧師)として300人以上の方々に関わってこられた方です。
病を抱える方とそのご家族と、どのように関わっていくのかお聞きしたところ、藤井先生は「聞くこと」、「寄り添うこと」を大切にし、関係を築くことを心がけておられるそうです。
チャプレンとは、相手にとって信頼できる人間になり、相手のたましいの痛みや問いかけを受け止め、その方自身が答えを出していくようにサポートをしているのだそうです。藤井先生の穏やかな話し方と人柄に触れることができました。
この日は花の日礼拝でしたので、教会の方々が持って来てくださったお花を飾りました。
「たましいのやすらぎ~ターミナルケア (終末期医療)の現場から~」と題し、藤井先生が実際に問いかけられたこと、病気や死という厳しい現実の前に立ちつつも豊かに生き抜いた方々から教えられたことを通して、たましいの安らぎについて考えました。
「なぜわたしが病気になったのか」、「この苦しみの意味は何か」と考える。「何もできない状態で、生きている意味があるのか」、「何のために生きているのか」と、自分の命に価値を見いだせない状態になる。
健康、社会的な役割、お金など今まで心血を注いでいたものを失う経験をする。自分で自分を引き上げることができない、自分の限界を感じていく。そのような多くの話を聞きました。
藤井先生は「人生(人の命)は、自分自身のものではなく、神様から与えられたもの」、だから人生そのものに意味があるといわれました。人生は与えられたものなのだから、自分ではどうすることもできないと大切なものを手放した時、神様に全てをゆだねることができるのだと教えられました。
参加者は55名でした。たくさんの方々と共にお話を聞けたこと、感謝です。