【牧師が日常で考えた、聖書やキリスト教の話です】
はりま平安教会は日本キリスト教団というキリスト教
グループに所属しています。今年9月、コロナで延期
していた教団総会が開催され、全国にある教区の代表
が東京の会場に集まりました。
わたしは繰り上げ当選で総会選出議員になったので
事前の教団総会へ向けての学習会（兵庫教区がどんな
議案を出して、どのような思いを持っているのか、
質問や意見交換）に参加する前にも予習復習をして
何とか皆が話していることが感覚的に分かったかも、
という状態で出席しました。
でも、兵庫教区がと提案した議案は「いま教団全体で
このことを考えるべきです。この方向性を持つべきです」
という強い思いをもって、常置委員会で時間をかけて協議
し練り上げた議案であることを教区常置委員の1人として
知っています。
しかし、兵庫教区が出した議案は否決されたり、審議未了
廃案にされました。初めて参加した教団総会、この思いを
どう吐き出せばいいのか迷っていました。感情のままに
世界発信するのは…でも、はっきりいって酷い状態ですし
多分、何十年後とかに日本キリスト教団の歴史を調べる
神学生とか研究者が出てきたときに「こんな状態のまま
放置したんか！教団総会でてて何も思わなかったのか！」
と怒られるであろう、日本キリスト教団の歴史の分岐点
のようにも感じました。見なかったこと、聞かなかった
ことにするのは、補欠当選だったけれども、わたしに票
を入れてくださった教区内の人たちに対して失礼です。
・・・
昨日、兵庫教区で教団総会報告会が2回おこなわれました。
兵庫教区提出議案がどんなふうに扱われたのか、他の教区
提出議案はどうだったのか、教団総会に参加して考えた事、
参加者にききたいことなど話し合いました。報告会の記録
をもしかしたら兵庫教区だすかもしれません。
簡単な教団総会の流れについては、YouTubeチャンネル
「教団ジャーナル風」で報告動画があがっています。
なので、教団総会に参加して、わたしが感じた事だけ。
兵庫教区の議員は（毎年席の場所が変わるそうですが）
今年は一番後ろの席でした。時間をかけて内容を練り、
教区総会議員の中で内容や背景が理解できるよう学習
会を行ってきた議案たちを審議未了廃案にされて、
わたしは議長団に人間扱いされていないと感じました。
わたしたちの中に信仰が無いと思われている？って感じ。
あなたと同じ日本基督教団の構成メンバー、教区だって
わかっているのかなぁ・・・と悲しくなりました。
「ごめんなさいねぇ～時間が無くて～話し合えなくて～」
と、教団総会議長は申し訳なさそうな顔と声で言われて
いましたが、全然そんな事おもっていないだろうなって
感じでした。わたしたちが真剣に出した議案に、あなたは
真剣に向き合ってくれましたか？時間が無いと言いつつ、
なぜあの時、あの人の発言は時間を区切らなかったの？
教団歳入歳出に関する議案の審議中に「ボク東京神学大学
学長でパワハラとかアカハラの裁判起こされたけどボクは
悪くありません」という趣旨の発言を長々とさせたの？
「無関係な発言です！議事進行を！」と兵庫教区の人や
他の教区の方からも声があがったのになぜ無視したの？
などなど……
審議未了廃案が常態化していることが、教区の意見を聞く
気なんかないんだって表れです。
・・・
日本キリスト教団の教師になるには、教団立神学校か
教団認可神学校（関学、同志社など）、独学で試験を
何年も受験していく（Cコース）があります。他教派
のキリスト教グループで牧師になった人も、手続きを
経て日本キリスト教団の教師になることができます。
今回の教団総会では、常議員選挙もありました。
選挙結果を見て「14名の教師中13名が教団立神学校
出身の教師。多様性のない状態」と発言した議員も
いました。投票の時「教団立神学校出身の、この人の
名前を」という推薦候補者リストが一部の人たちには
配られていて、そのリストの通りだよって言われて
います。
誤解を恐れずに言うと、兵庫教区でも推薦候補者リスト
があります。誰に入れていいか分からない時、「この人
はこういう姿勢、取り組みをしている人です」と紹介文
をよみ、「この人なら、兵庫教区でわたしたちが協議し
提案したいことを理解してくれるかもしれない」と期待
をこめて名前を書いています。教団総会規模になると、
直接話したことのない議員も多いです。
でも、数ではまけてしまう。「教団立神学校出身のこの
人に投票を」リストに従う人が多いから。
「せめて選挙を半数連記にしませんか？」
「14名全員の名前を書かずに、7名ずつ書きませんか？」
「そうすれば、一つの神学校をでた人たちだけで構成
される常議員会にはならない」
と提案しました。採決をとりました。意見は通りません
でした。
荒れ野で叫ぶ声って、こんな感覚かもなーとぼんやりと
思っていました。荒れ野で叫ぶ声、聖書の言葉ですが、
よく考えてみると不思議ですよね。荒れ野に人はいない
と思う。誰も聞いていない場所で、声の限りに叫ぶ。
無意味じゃないの？
「どうせ、変わらない」という気持ちに視線が下を向く。
でも、無視されても叫んでいる兵庫教区の人たちや、
どこの教区の誰かもわからない人たちがいてくれる。
変わらないかもしれないって思っても、訴え続ける
ことをやめてはいけないんですよね。
わたしは、難しいことは分からない。
でも、教団総会執行部、教団常議員会に求めたい。
わたしたちを人間として扱ってください。
教団執行部、教団常議員会と相いれない考え方をする
わたしたちを人間として扱ってください。
日本キリスト教団を構成するメンバーとみてください。
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